ガソリンエンジン車”ゼロ”の時代へ。水素燃料電池車(FCV)の開発が少しづつ進んでいます。
こんにちは、クルマチャンネルです。
今朝のニュースでトヨタが「2050年までにはガソリンエンジン車をほぼゼロにする」と
いう長期の環境計画を発表しましたね。
トヨタは日本の自動車業界でも常に最先端をいっているメーカーです。
1995年の東京モーターショーではプロトタイプではありましたがプリウスを発表し、
その2年後に量産型の2代目プリウスを発売。現代の日本ではハイブリッドカーの中では
先頭に立って他車を引っ張っている状態です。
そんなトヨタがハイブリッドカーの次に着目したのが水素燃料の電池で動く車。
実は1992年からすでに水素燃料電池車の開発に着手していたとか。
まだまだ開発途中である水素燃料電池車(FCV)ですが、今日はそのFCVについての
記事を書いてみたいと思います。
【水素燃料電池車(FCV)とは】
水素が化学反応を起こすことで発電し、その発電した電気エネルギーを動力に変える
自動車の事です。
今日本ではトヨタ MIRAIが一般発売されていますが、車両本体が7,236,000円と1台
あたりのコストがかなりかかるため、まだ販売台数は数少ないということです。
ちなみに今注文すれば納期は平成31年になるそうですよ。
【水素燃料電池車のメリット】
- 環境に優しい
使用時に大気汚染の原因であるCO2やNOX(窒素酸化物)などの有害物質の排出量が”ゼロ”です。水素は化学燃料と違い、エネルギーとして使用した際はCO2を
出すことはありません。水素が発電する際に出るものは”水”のみです。 - 水素燃料を無限に作り出せる
水を電気分解することでいくらでも水素を作り出すことが可能。水以外にもバイオマスや下水汚泥の中からも取り出すことができます。
今後世界で化学燃料の石油などが少なくなっても心配することはありません。 - 燃料チャージが早い
電気自動車とは違い、ガソリンのように補充スポットで約3分でチャージすることができる。また3分のチャージで約650km走行可能。 - 非常時に車が電源供給スポットになる
震災などの非常時、電気の供給が絶たれた時でも車自体が電源供給できるようになっている。
【これからの課題】
- 水素ステーションの場所
現在全国に約36か所あるステーションだが、車の普及と共に補充ステーションも増やしていく必要がある。 - 1台7,236,000円という超高級車並みの価格設定
1台あたりの金額がかなり高いので少しでも安く購入できるように国からの補助をお願いしたい所である。(現在最大で2,252,900円の補助金が出る)
≪まとめ≫
車は走っているのに、エンジンの音が全く聞こえない世界。ただモーター音とタイヤの
音だけがする世界。
そんな世界が近い将来やってくるかもしれませんね。