冷却水の重要性について。オーバーヒートしてからでは遅いですよ。
こんにちは、クルマチャンネルです。
段々と秋も終わりを迎え、いよいよ冬の到来がもう目の前ですね。
「冬になる前に車の点検をしましょう」とガソリンスタンドや自動車屋さんからの
案内がきませんか?
点検項目の中にはスタッドレスタイヤのチェックやエンジンオイルのチェックなどが
あると思いますが、今回は”冷却水”のチェックについて記事にしてみたいと思います。
【冷却水って何?】
エンジンの内部を循環する水で、エンジン内部の熱を吸収・冷却する役割がある。
水は100℃で沸騰し、0℃で凍ってしまいますが、冷却水はラジエターキャップで加圧
することで沸点が120℃以上に、また氷点は濃度にもよるが最大-54℃にもなる。
トヨタ系には赤色の冷却水が使われ、それ以外は緑色の冷却水が使われる。
LLC(ロングライフクーラント)やラジエター液、不凍液などと呼ばれている。
【冷却水の点検方法】
ほとんどの車種にはラジエターの横に「サブタンク」というものがあり、そのタンク
内に入っている液量を目視で確認します。
もし液が「MIN」と「MAX」の間にない場合は補充しましょう。
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しかし、サブタンクに液が”空っぽ”の場合は要注意。行きつけの車屋さんで確認して
もらいましょう。
また、冷却水が漏れている場合は車を前から覗くと下にたれていることもあります。
臭いでも判断できるのですが、漏れていると少し”甘い”臭いがしますよ。
【冷却水関係のトラブル例】
何らかの原因で冷却水が定量入っていなかった場合、オーバーヒートを起こして
しまいます。オーバーヒートを起こすとエンジンの分解修理が必要になったり、最悪
はエンジン交換が必要になってきます。
≪オーバーヒートとは≫
エンジン内部に十分な冷却水がないために起きる過熱のこと。
・ラジエターなどからの液漏れによるオーバーヒート
冷却水は基本的に密閉された通路を循環しています。しかし、その通路のどこかに
穴が開くとそこから液漏れを起こし、定量の冷却水を確保できないためにオーバー
ヒートしてしまいます。
・冷却水を循環させるポンプ「ウォーターポンプ」の故障によるオーバーヒート
車にはほとんどの車種でベルト駆動による冷却水のポンプが着いています。
そのポンプでラジエターまで水を回し、外気やファンによる強制冷却で冷却水を
冷やします。その循環させるためのポンプが故障すると、ラジエターまで水が回ら
ないので冷却されず沸騰してしまいオーバーヒートします。
・冷却水交換後に通路に気泡が溜まりすぎることで起こるオーバーヒート
通路に気泡が溜まりすぎると、その気泡が邪魔をして充分に水が循環されなくなって
しまいます。そのため、水が回らずにオーバーヒートしてしまいます。
※これらは認証工場に勤務するプロの整備士からのお話しです。
【プロの整備士からの一言】
冷却水の点検は定期的に行って下さい。ラジエターなどは突然に漏れ出すので、
漏れてすぐならいいですが、そのまま放っておくと結構な修理代が掛かりますよ。
またご自分で冷却水を点検される方はくれぐれもエンジンが冷えてからにして
下さいね。エンジンが温まっている時に、ラジエターの上のキャップを外すと
中から勢いよく熱湯が噴き出て火傷しますよ。
≪まとめ≫
旅行中にトラブルに見舞われないためにも早めの点検をオススメしますね。
安心・安全はカーライフを。