エンジン掛けたら「キュルキュル」、「ヒュルヒュル」。そんな音しませんか?
こんにちは、クルマチャンネルです。
朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。
寒くなると人の体も悲鳴を上げますが、車も悲鳴を上げるんですよ。
寒くなるとまず気になる所はバッテリーですね。バッテリーが弱っていると出先で
突然エンジンが掛からなくなることもあるので要注意ですよ。
それともう一つ。
寒くなるとよく耳にするのが「キュルキュル」音。
これは”ファンベルト”という部品が劣化することで出る音なんです。
今回はこの”ファンベルト”からの異音についてお話ししたいと思います。
【ファンベルトってなぁに?】
車にはハンドルが軽くなる「パワーステアリング機能」、エンジンが過熱しないように
冷却水を循環させる「ウォーターポンプ」、またエンジンを冷やす役目の「クーリング
ファン」、空調を管理する「エアーコンプレッサー」、走行しながらバッテリーの充電
を行う「オルタネーター」という部品が付いています。
これらの部品はすべてエンジンの横についていて、エンジンの動力によりゴム製の
ベルトで駆動され動いています。
そのゴム製のベルトを「ファンベルト」と呼びます。
【なんでキュルキュル鳴るの?】
ファンベルトは大半がゴムでできています。ゴムなので年数が経つと劣化し硬化して
いきます。そうなるとベルト自体が伸び、それまではしっかりパンパンに張られていた
ベルトも緩んで滑り「キュルキュル」と音が鳴るんです。
【すぐに直した方がいいの?】
ベルトが「キュルキュル」と言い出したら交換の合図です。
早めに車屋さんにて交換を依頼しましょう。
また交換してすぐに「キュルキュル」音が出る場合があります。
その時はベルトの張り調整だけでいけるので、交換はしなくても大丈夫ですよ。
【交換しないとどうなるの?】
交換しなければいずれは切れてしまいます。切れるとそのベルトが掛かっている
部品(パワステ、エアコン、ウォーターポンプ、オルタネータ)などが機能しなく
なり、その後エンジンが掛からなくなります。
最悪はエンジン交換になるほど重症になるので早めに交換しておいた方がいいですよ。
交換の目安は約40,000km、2回の車検毎に交換をオススメします。
【交換費用はいくらぐらい?】
ファンベルトは軽自動車だと約2本で8,000円程度、普通車だと約3本付いているので
12,000円程度します。
またトヨタ系の普通車などで多い長いベルトが1本付いている場合は約15,000円程
します。
ただ、走行距離が多いとファンベルト以外にベルトの張りを調整してくれる
”オートテンショナー”という部品も交換しなくてはいけなくなります。
【まとめ】
以前聞いた話が、車検の時に安くしようとベルトを変えなかったらしいです。
その時既に異音がいていたらしいですが・・・。
数日後、「バチンッ!」という音と共にエンジンが止まり、救援を待ったそうです。
こうならないためにも早めに交換をしましょうね。
安心・安全のカーライフを。